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意 味

用 例

用例の意味・備考

ああせば

ああすると

ああせばみんなさ迷惑かがるんだんでぇ。

ああするとみんなに迷惑がかかるんだよ。《「ああへば」ともいう。また、「あせば」「あへば」ともいう。》

ああへば

ああすると

ああへば失敗してまるして、書いでら通りにやんねばねぇの。

ああすると失敗してしまうから、書いている通りにやらなくてはならないの。《「ああせば」ともいう。また、「あせば」「あへば」ともいう。》

あい

あれ、あの人

あいっきゃ、わいの車だんでぇ。

あれは、私の車なんだよ。

いっしぇ

あらま、おやおや

あいっしぇ。ほいっきゃ、使えば怒らいるんだでぇ。

あらま。それは、使うと怒られちゃうよ。

あいでくせ

相手にならない、力量に差があって勝負するのに不足である

あっこのチームっきゃ、あいでくせ

あそこのチームは、相手にならない。

あいでで

あれでいて

鷹揚だよんでで、あいででながながだに。

鷹揚にみえるが、あれでいてなかなかな性質だ《「あんでで」ともいう。》

あいど

あの人たち、彼等

あいどがらこの話ば聞いだ。

あの人たちからこの話を聞いた。

あいどり

もちつきの相手、助手

《「あえどり」ともいう。転じて助っ人の意味で使うこともあるが、餅を杵でつく風習が消えつつあるので、この言葉も使われなくなりつつある。》

あえどり

もちつきの相手、助手

《「あいどり」ともいう。》

あがし

灯り、灯明(神棚や仏壇の蝋燭の火、提灯などの火)

火の用心悪いして、ほどげ様のあがしば消してけ。

火の用心が悪いので、仏様(仏壇)の灯りを消してちょうだい。《「あがしっこ」「あがしこ」「あがり」ともいう。厳密に区別されているわけではないが、「あがし」は「火」を使うものを指すことがある。》

あがめ

赤目、あっかんべ

《あっかんべを「あがめっこ出す」ということもある。》

あがり

灯り(蛍光灯、ランプなど)

部屋のあがりついでらった。

部屋の灯りがついていた。《「灯り」が訛ったもの。》

あぎた

顎の下

a

《「あげた」ともいう。》

あぎっき 

飽きた気分、飽き

ずっと待ってらったっきゃあぎっきしてきた。

ずっと待っていたら飽きてきた。《飽き+気》

あぐど  

かかと 

あぐどぶつけだ。

かかとをぶつけた。《最近はあまり使わなくなってきた。》  

あげぇ  

赤い 

あげぇ服ば着た人。

赤い服を着た人。

あげた  

顎の下

《「あぎた」ともいう。》

あげもの

神仏への供え物

本家さあげもの持って行った。

本家に(仏前に供える)供え物を持って行った。《油で揚げた食べ物も「揚げ物」という。アクセントは同じである。》  

あこもこ

人に対する悪口、文句、苦情、不満など

あこもこばりしゃべってればわがねよ。

文句ばかり言っていればだめだよ。《「あっくもっく」ともいう。漢字で書くと悪口(あっく)文句。悪口(あっく)は仏教用語で、人をいかにも悪いように言うことである。文句も相手に対する不服、苦情のことである。》  

あさま  

朝間  

あさまっから酒っこ飲んでら。

朝間から酒を飲んでいる。

あじましい  

ゆったりして落ち着く、心地よい、気持ちが良い

この頃、あじましぐまま食ってね。

この頃、落ち着いて御飯を食べていない。《「あずましい」ともいう。》      

あ(ん)ずがう

養う、食べさせる、育てる、飼う

ババ 犬あずがってら。

婆が犬を飼っている。《「あんずがる」ともいう。》

あ(ん)ずがる

養う、食べさせる、育てる、飼う

猫の子っこあずがってだもんだ。

猫の子を飼っていたもんだ。《「あんずがう」ともいう。》  

あずぎでろ

小豆につく虫

a

a

あ(ん)ずましい

ゆったりして落ち着く、心地よい、気持ちが良い

やっぱし、うぇのえがあずましいじゃ。

やっぱり、うちの家が落ち着く。《「あじましい」ともいう。》      

あだりまぎ

脳卒中、脳梗塞など脳血管系の疾病にかかりやすい家系

うぇのえあだりまぎだしてなぁ・・・

うちの家は脳卒中にかかりやすい家系だからなぁ・・・《「まぎ」は親戚をあらわす「おやぐまぎ」からきている。》

あだる

脳卒中、脳梗塞など脳血管系の疾病にかかる

(暖をとるため)火にあたる

わいのほのジジあだって10年さなる。

こっちゃ来て火さあだれ

うちのおじいちゃんは脳卒中になってから10年さなる。《名詞形は「あだり」》

こっちに来て火にあたりなさい。

あっくもっく

人に対する悪口、文句、苦情、不満など

あの人、あっくもっくばりしゃべるして、嫌だじゃ。

あの人、文句ばかり言うから、嫌だ。《「あくもく」「あっくもく」「あこもこ」ともいう。》

っこ  

あっこ飲むのが?

(幼児に向かって)水を飲むのかい? 《幼児語》

あっ  

あそこ 

魚、ホレ、あっこさいだべな!

魚が、ほら、あそこにいるじゃないの!

ったら

あんな、あのような

あったら者もあるってがな!

あのような者もあるものだろうか。

っちゃ  

お母さん

a

《川内町には「あっちゃのまま」という御膳があります。これは「お母さんのご飯」という意味です。》

あっちゃ  

あっち 

あっちゃ行った。

あっちへ行った。

あっちゃこっちゃ  

あっちこっち

あっちゃこっちゃ歩がさな!

あっちこっち歩きなさんな!a

あっ

奥さん

a

a

あづばる

集まる

わげものどあづばって何がしてら。

若者たちが集まって何かをしている。

あどひぎ

あとひき、反省会、なおらい、後かたづけ

集会所であどひぎしてら。

集会所で反省会をしてる。《「あどふぎ」ともいう。》

あどふぎ 

あとひき、反省会、なおらい、後かたづけ

祭終わったして、あふひぎしてらよんた。

祭が終わったので、後かたづけしているようだ。《「あどひぎ」ともいう。》

あどぼる

後を追う、跡を追う、後姿を追う

おっけど外さ行ぐってば、ちゃっけあどぼる

大きい子たちが外に行くとすると、小さい子が後を追う。

あば

叔母、母  

a

a

あふあふ

もりもり(擬音語)

ままあふあふどけ。

御飯をもりもり食べろ。 

あ(ん)ぶら

食用油、灯油、ガソリン、機械類の潤滑油

車さあんぶら入れさ行がねばね。

車にガソリンを入れに行かなくてはならない。《ガソリンスタンドは「あ(ん)ぶらや」》 

あ(ん)べ

行こう

なも一緒にあんべ

あなたも一緒に行こう。

あましょ

おばかさん

あましょこりゃ。

おばかさん。《幼児語 子どもに対して叱るときに言う》 

あまっとろい

(甘過ぎるくらい)甘い

このお菓子、ずんぶあまっとろいしなぁ。

このお菓子、ずいぶん甘いもんだなぁ。

あまる

あふれる

Mストアで特売のチラシ入れだどごで、ふとで、ふとで、あまってらった。

Mストアで特売のチラシを入れたところで、人、人で溢れていた。

あめる  

食物が腐る、食物がいたむ

きなのおつゆあめでまった。

昨日のお汁がいたんでしまった。

あもこ

おばけ、怪物、恐いもの

悪いワラシだいで。あもこ来るど。

悪い子は誰だ。おばけが来るぞ。《「あもっこ」「もっこ」ともいう。下北弁では「もっこ」に「あ」をつけ、「あもこ」「あもっこ」とすることが多い。》

あもっこ

おばけ、怪物、恐いもの

あもっこけでやるど。

おばけにくれてやるぞ。《「あもこ」「もっこ」ともいう。》

あやこ

お手玉

a

《「あやっこ」ともいう。お手玉を取る遊びを「あやことり」という》

あらがだ

大方

この辺の物だば、あらがだ片づいだ。

この辺の物だと、大方片づいた。

あらげね

荒っぽい、やることが雑

あらげねわらしだ。

荒っぽい子どもだ。

あら(ん)ど

あの人たち、彼ら、彼女ら

あらどさもお菓子わげでやれ。

あの人たちにもお菓子を分けてやれ。《類義語「あいど」》

あんこ

おはじき

a

《小豆で作るあんこも「あんこ」、おはじきも「あんこ」。》

あんさま

お兄さん

a

《「兄様」に由来すると思われる。最近では使う人はあまりいない。》

あんだば

ああだと

あんだばわがねんだ。

ああだと駄目なんだ。

あんちゃ  

兄 、お兄さん、若い男性

a

あんつこ

このあんつこみでけせ。

この味をみてちょうだい。

あんで

(ある金額)分、代

肉1000円あんで買ってきてけせ。

肉を1000円分買ってきてちょうだい。

あんでで

あれでいて

このワラシっきゃキカネたって、あんでで優しいどごある。

この子はきかん坊だけど、あれでいて優しいところがある。《「あいでで」ともいう。》

あんべ  

具合

あんべわりぃじゃ。

具合が悪いよ。

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作成更新:2006年3月25日

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