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意 味

用 例

用例の意味・備考

かが

妻、奥さん

さぎのかがの間さワラシ2人いる。

前妻の間に子どもが2人いる。

かかめぐ

頭に血がのぼる、かっかする

すぐかかめぐしてなぁ。

すぐにかっかするからなぁ。

かぎかる

鍵をかける

小屋さかぎかる

小屋に鍵をかける。《類「さんかる」》

かさか(ん)ぶる

傘をさす

雨降ってきたして、かさかぶってげ。

雨が降ってきたので、傘をさして行け。《「帽子をかぶる」の「かぶる」と同様に、頭の上にかけるものなので「かぶる」を使っていると思われる。》

かしがる  

傾むく、傾ける

首ばかしがって見でらった。

首をかしげて見ていた。

かすぺ

アカエイ

かすぺ汁煮で食べし。

かすぺ汁を煮て食べよう。《「かすべ」ともいう》

かぜふぐ

風邪をひく

かぜふぐして、ちゃんと着ろ。

風邪をひくから、ちゃんと着ろ。

かせる  

食べさせる

ワラシさままかせる

子どもにご飯を食べさせる。《「かへる」ともいう》

かだがだ 

片方 

かだがださ寄れ。

片方に寄れ。

かだかんで

東通村の片崎山

-

-

かちゃくちゃね

訳が分からない

なんだがかちゃくちゃねぐなってきた。

なんだか訳が分からなくなってきた。

かっちゃ

母  

うぇのかっちゃさしゃべってけ。

うちの母に話してくれ。

かっちゃぐ  

ひっかく

猫にかっちゃがいだ。

猫にひっかかれた。

がっちり

ぴったり

財布の中身がっちりで買う。

財布の中身(入っている金額)ぴったりで買う。《大間で使う。なまなま大間通信のやっこさんからの情報》

かっつぐ

追いつく

いっとぐまにかっついだ。

あっという間に追いついた。

〜かって 

〜のせいで、〜によって

カラスにかってつつがいだ。

カラスによって突っつかれた。

かっとす

追いこす

前ば走ってら選手ばかっとしていった。

前を走っている選手を追い越していった。

がっぱり

思いっきりたくさん

つぢばがっぱりもくった。

土を思いっきりたくさん掘りかえした。

かっぷす

うつ伏せになる、顔を伏せる

かっぷして寝だっきゃ、顔に跡がついた。

うつ伏せになって寝たら、顔に跡がついた。

かっぽる  

水に落ちる、水にはまる

かっぽってまった。

水にはまってしまった。《名詞形「かっぽり」、「かっぱり」》

かでる

おかずなどと一緒に食べる

すずごかででままけ。

筋子をおかずにご飯を食べな。

かでる

(子どもや年配者を)世話する、面倒をみる

向げのジジ、孫ばかででだった。

向かいのおじいさんが、孫を面倒みていた。

かづ

縫う、かける

ゆがだ縫うのさしつけかづ

玄関の鍵かづ

浴衣を縫うのにしつけ糸で縫う。

玄関の鍵をかける。

か(ん)な

木綿糸

かなかげる。

木綿糸で縫う。《「かなかづ」ともいう》

〜がな

〜あろうか(いやない)

孫ばかでれるものだってがな

孫の面倒を見ることができるものだろうか(いやできない)。《反語》

かへる

食べさせる

トッチャさままかへる

父にご飯を食べさせる。《「かせる」ともいう》

かます  

かきまぜる、かきまわす、探す

風呂の湯かます

風呂の湯をかきまぜる。《「かまがす」ともいう》

かまど  

家計 、家庭そのものを指すこともある

かまど別さしてらみんたよ。

家計を別にしているみたいだよ。

かまどけす

家の財産を無くする、家系が途絶える

あっこの家っきゃ、はぁ何年も前にかまどけしたでぇ。

あそこの家は、もう何年も前に家系が途絶えたよ。

かまどもぢ

家庭持ち、所帯持ち

あのふとっきゃかまどもぢたでぇ。

あの人は所帯持ちだよ。

かまな

かまうな

いいしてかまな

いいからかまうな。《「かもな」ともいう。》》

かみさま

神の力を得たり、借りて霊視を行う職業の人

ちょっごっとえのごと訊きたふて、かみさまさ行ってきた。

ちょっと家のことを訊ねたくて、神様に行ってきた。《共通語の神の意味の「神様」も使う。》

かも(ん)な  

かまうな 

あれさかもな

あいつにかまうな。《「かまな」ともいう。》

かもらいね

かまうことができない、相手にできない

まんずかもらいねっきゃ。

本当に相手にできないわね。

からがぐ  

しばる、くくる、束ねる 

新聞紙 紐でからがいておいでけ。

新聞紙を紐で束ねておいてくれ。

からくぢ

生意気な口をきくこと

いっつもからくぢきぐ。

いつも生意気な口をきく。

からき(ん)じ

好き嫌いが激しいさま

ねんだのババ からきんじだしなぁ。

おたくのおばあちゃん 好き嫌いが激しいわねぇ。

がらっこ  

模様、柄  

こっちの方ががらっこ良い。

こっちの方が柄が良い。

からふるぐ

何度も寝返りを打つ、布団の中で体を動かす

布団バフバフしてからふるぐな

布団をバフバフと上下させて、体を動かすな。

からっぼねやむ

怠ける、不精する

今日だっきゃ、からっぽねやんで家さいだじゃ。

今日は、怠けて家にいたよ。《名詞形は「からっぽねやみ」》

かりぃ

かゆい

背中かりぃ

背中がかゆい。

かる

買う

これかるびゃ。

これを買おうよ。

がんおげ

棺桶

この歳さなば、がんおげさ足半分つっこんだよんたもんだ。

この歳になると、棺桶に足を半分つっこんだようなものだ。

かんじぇ

ウニ

-

《ウニは古語で「ガゼ」といい、「かんじぇ」はそれに由来。「がんじぇ」ともいう。大間周辺ではアイヌ語に由来する「のな」を使う。》

かんじぇ

風邪

すっかりかんじぇふいでまったてばな。

すっかり風邪をひいてしまったではないか。《「かんぜ」ともいう。》 

かんつか  

鰍(かじか)

このけばしのかんつか釣れだ。

このくらいの大きさの鰍が釣れた。《「かんちか」ともいう。》

かんつける

人のせいにする

すぐ人さかんつける

すぐ人のせいにする。

かんど

かんどさ立ってらった。

角に立っていた。《「かんどっこ」ともいう。》

かんどっこ

角っこ、角

かんどっこさ立ってらった。

角に立っていた。《「かんど」ともいう。》

かんとまめ

落花生、関東豆

節分になるばかんとまめ投げる。

節分になれば落花生を投げる。《下北では大豆を投げずに、落花生を殻付きのまま投げる。》

がんばる

言い張る

なんぼ「ほいは違うど」って喋っても、がんばって言うごどきがね。

いくら「それは違うよ」って言っても、言い張って言うことをきかない。《共通語の「努力する」の意味の「頑張る」も使う》

かんぷげあだま

カビている頭 → 頭が悪い、馬鹿

なの頭、かんぷけあだまでねぇが?

お前、バカなんじゃないか?

かんぷける

かびる、かびがはえる

パンかんぷけでら。

パンがかびている。

がんべ

頭部にできた皮膚のかぶれたもの、また、そのかさぶた

a

《「がんべたがり」とはかぶれが広がって、ひどくなった状態を揶揄した言い方》

がんべ

おしっこ

a

a

がんべまづり

田名部まつりの俗称

a

《田名部まつりは雨にたたられることが多いことからつけられた名》

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作成更新:2006年3月30日

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