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むかし話を下北弁で

■ ももたろう

   はじめに   

   4    全文

■ 鼻欠け十王

■ あわびの恩返し

 

ももたろ 4

おがさ上がって鬼の住む城のでっけぇ門の前さ来たど。びだっと閉まってで開ぐふうもねぇもんだして、ももたろうが門ば開ぐようにへったたってに、そごはほれ、鬼ども簡単に開げでけるわげねっきゃ。

おかに上がっておにの住むしろの大きな門の前にきました。びしっとしまっていて開くようすもないので、ももたろうが門を開けるようにと言いましたが、おにたちだとてかんたんに開けてくれるわけありません。

 

番兵(ばんぺ)してらった鬼がわんつか顔っこば出して、あがめっこしたもんだして、きじが飛んでってほの鬼の目ん玉ば突っついたど。その隙ばみで猿がするするど門ば上ってって、中がら戸ば開げでけだおん。

番をしていたおにが少し顔を出して、あかんべをしたものですから、きじがとんでいってそのおにの目玉をつっつきました。そのすきをみてさるがするすると門をのぼっていき、中から戸を開けてくれました。

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作成更新:2006年3月31日

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