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むかし話を下北弁で

■ ももたろう

   はじめに   

     6  全文

■ 鼻欠け十王

■ あわびの恩返し

 

ももたろ 6

鬼の大将っきゃ、こいだばかなわねって「はぁ悪(わり)ぃごとしねして、どうが許してけさまい。」っておいおいど泣いで命乞いばしたど。「宝(たがら)物ばやるして助けでけさまい。」って。

おにの大しょうは、これはかなわないと「もうわるいことはしないので、どうかゆるしてください。」とおいおい泣いていのちごいをしました。「たからものをやるのでたすけてください。」と。

 

したっきゃ、ももたろ「わいだっきゃ宝(たがら)物いらねじゃ。お姫様ばかえせ。」ってへってお姫様ば連れ戻したど。して、村さ連れでかえったど。じっちゃどばっちゃだっきゃ、ももたろが無事帰って来たして、はぁ喜(よろご)んで、喜(よろご)んで。

そうしたら、ももたろうは「私はたからものはいらない。おひめさまをかえせ。」といっておひめさまをつれもどしました。そして、村につれていかえりました。おじいさんとおばあさんは、ももたろうがぶじにかえってきたので、もうよろこんで、よろこんで。

 

ももたろどのおかげで、ほいっからずものはあ、鬼どもふとのどごさ来て悪ぃごとしねぐなったど。

ももたろうたちのおかげで、それからというものはもう、おにたちは人のところへ来てわるいことをしなくなりました。

 

ももたろ お姫様ば嫁さして、幸せに暮らしたど。  

ももたろうはおひめさまをおよめさんにして幸せにくらしました。

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作成更新:2006年3月31日

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